ピラティス@Studio Naturalflow 『Gorgeous!!! (ゴージャス)』
クラスの最中、私たちトレーナーが思わず声をあげてしまう瞬間があります。
『Gorgeous!!!ゴージャス』
動いているクライアントさんにとってそれは、こんな瞬間のはず。
「わお、いい感じ!」
「あぁ〜、楽〜」
「そっか、これなのね」
「あぁ、なるほど、なるほど」
クライアントさんの動きがエクササイズの最中に ”コアの働きを伴った健やかなもの” に変容するその瞬間を共有できることに、私たちトレーナーはこの上ない幸せを感じて思わず声が出てしまいます。
これは、私たちStudio Naturalflow のトレーナーにとっては母のような存在とも言えるマリジョゼ先生から引き継がれています。
クライアントさんが動きを通して”新しい感覚”を発見してくれる瞬間、そしてその感覚をクライアントさんと共有できる瞬間は、私たちトレーナーにとってこの上もない至福の瞬間です。
今日は、そんな至福の瞬間を得るために私たちが大切にしているコンセプト『コア・インテリジェンス』のお話です。
『Core Intelligence コア・インテリジェンス』。
わかりやすく申しますと。。。
体幹深層部を賢く組織立てること。
タイトルの産みの母は、もちろんマリジョゼ先生です。
彼女からこのコンセプトの考え方を学び、そして体幹深層部に関する解剖学や生物力学的な情報や知識を受け取ってから以降、ピラティスのクラスを提供させていただく上でここを最初の一歩としたワークがどれだけクライアントさんのカラダや動きの変化を生む鍵となっているかということを、実際のクラス指導を通して見てきました。実践に活きるコンセプトであると共に、とても奥深く、そして神秘的でもあります。
では、
「コアって、そんなに大事?」
「コアの何がそんなに大切?」
なのでしょうか?
そもそもカラダは全体でひとつ。
ひとつのカラダを形作るために、それはそれは沢山のパーツが存在します。
そのひとつのカラダが動く時、それらの沢山のパーツはみんな力を合わせて働いてくれてます。
それぞれのパーツは、ひとつの動きが生まれる上でどれも大切で、とっても密なコミュニケーションをとりながら、お互い共同して働いています。
だからどのパーツも大切に、優先順位などつけたりせずに、それぞれに見合ったメンテナンスやケアをしたり、励ましのエールを送りたいところです。
そんな中にあっての『コアCore』と呼ばれるパーツ群。
この体幹深層部を構成するパーツ群が、そ〜んなにも”セレブ扱い”される必要があるのでしょうか?
あります
でも!勘違いしないでください。
カラダの全てのパーツは平等にセレブ扱いされるべきなのです。
”大きく派手な仕事”をしてくれる表層筋と呼ばれるパーツ”も、”地味で目立たない仕事”をしてくれる深層筋と呼ばれるパーツも。
問題なのは、
されるべきセレブ扱いに見合った働きを、コアと呼ばれるパーツが実際にしてくれているのだろうか?というところ。
動いている時も動いてない時も、カラダの安定をサポートしてくれるはずのコア隊なのですが。。。
カラダの深層なだけに、その働きの場は、地味で目立ちません。
もしかしたら、奥の方にお籠りしたまま眠ってばかり。。。ということもありえます。
いえ、実際にそんなケースが多いのです。
それではカラダの他のところで派手に頑張ってくれているパーツは疲れ切ってしまいます。
あるいは、コアの代わりに「良かれと」と感じて代役を申し出てくれるパーツが張り切りすぎて、もしかしたらカラダの他のパーツのバランスを奪ってしまっている可能性も。
肩こり、腰痛、ひざ痛。。。カラダの痛みはそんなアンバランスから引き起こされることが多いのです。
動きの質が落ちる原因は、コア隊がぼんやりしすぎていることだったりもするのです。
そう。。。
コアで大切なのは、その働きがちゃんとなされているかどうか、という点にあります。
そしてその働きは、コアを構成するパーツがお互い仲良く共同してこそ、というのがポイントです。
そんなコアを賢く組織立てしてあげることができると、カラダはもっと楽に動いてくれます。
そして、奥深いところから楽に動きを引き出せると、
。。。
それはそれは芯のしっかり安定した、美しく上質な質感を持つ動きとなるのです。
そのためにも、
コア隊を構成するパーツそれぞれを、きっちりと躾けることが大事です!(キリっ)
呼吸のために休むことなく動いてくれてる横隔膜、
地味だけど”縁の下の力持ち”と呼びたい多裂筋、腹横筋に大腰筋、
そして体幹や内臓を底から支える骨盤底筋群。。。。
。。。といったコア隊代表の面々が、お互いに仲良く手を取り合って共同隊として役割を果たしてくれるように!
コアの躾がきっちりできて、スムーズに動きに繋げられるようになったゴージャスなクライアントさんには、当然様々なムーブメントやエクササイズに挑戦していただくことになります。
躾の整ったコアを拠り所にすれば、
「こんなことも出来るようになっちゃった!」
「こんなに動くのに、身体、楽〜〜〜〜^^」
「パフォーマンス力、上がったんじゃない?」
「ダンベルの重量、いつものが軽く感じられる?」
と思えるようになるのも、そう遠くなさそうですね。
長くなりました^^;
読んでくださった皆様、ありがとうございます!