【ジャイロトニック・エクスパンションシステム :子供達との遊びを通して】by Leda Franklin
「子供達とはどうワーク(work)するか?ですって?ナンセンスだわ。子供とは“遊ぶ(play)”ものよ。そしてね、大切なことを教えてくれるのは、いつも子供達の方なのよ。」
子供って、ほんとに本能と好奇心のかたまり。
そこから全身を自然に自由に使って遊んでいるうちに動き方を身につけて成長していくわ。よじ上ったり、ぶらさがったり、背骨を捻ったり反らせたり、転がったり、バランスをとったり、センターを見つけたり。。。
『我々は“work (作業)する”のではなく、“play (遊ぶ)”べきなんだよ』。。。っていうのはジュリウ(ジャイロトニック創始者ジュリウ・ホバス氏)のいつもの言葉だけど、全くその通りね。子供達はその方法をいたってシンプルに思い出させてくれるわ。
子供って、笑うのも、試してみるのも、途中でやめたりやり方を変えてみたりするのも、そしてまた試してみて、他のことに気を取られたりすることもあって、そしてまた最初に戻ったり。。。そんな彼らの無邪気で気ままな《向き合い方》って、実は色んな意味で私達こそ見習うべき大切なことなんだって思うの。
笑って、試して、躊躇したっていいし、変化を加えてみたり、やり直したっていいわけだし、ダメなら何か他の方法も試してみて、そしてまた振り出しに戻ったっていいじゃない?
今の教育制度っていったら、子供達の本能に反するようなことばかり。時間的余裕のない環境で、規則や型にはまることや「こうあるべき」期待に従うことばかりを教え込まれていくうちに、子供達は(そして私達も)遊ぶ術を失ってしまう。。。
ジャイロトニックやジャイロキネシスのメソッドは、持って生まれた本能や遊んだり動いたりする喜びを、深い内在レベルで素直に思い出させてくれる素晴らしいものだと思うの。子供にとっても大人にとってもね。
このメソッドは神経系だけでなく、その他にも身体が本来持っている全ての機能に深く働きかけるのよ。
最近は思いっきり身体を使って遊ぶということが侭ならない子供が多い、というのは周知の事実よね。身体を大きく伸ばして力強く使うといったチャンスにも恵まれない子供達は、背骨を捻るような動きをすることも少なく、内臓が奥からマッサージの刺激をうけることもなく、可動性や調整能力を十分に発達させることができずにいるのよ。。。
私にとっては、子供達とのセッションは“遊ぶための時間”ってところね。
普段はハムストリングス(大腿三頭筋群)のエクササイズシリーズから始めるのだけど、最初に少しだけ動きの型と方向だけ教えてあげて、後は子供自身が身を捩りながら「ああでもない、こうでもない」と動くのを手出しせずに見守ってあげるわけ。そのうち「こんな風に動いちゃうとベンチから振り落とされちゃうだね」なんてことも自分でちゃんと気づいてくれるの。
動物の真似をしたり、ふざけて鳴き声を真似しながら遊ぶこともあるわ。
私と私の子供達は、ベンチの上で背骨を丸めたり反ったりするあのダイビングするようなの動きのことを“空飛ぶハムスターちゃん”って呼んでるわ(笑)。理由なんかないわ。お気に入りなだけよ。とにかく、“空飛ぶハムスターちゃん”のおかげで子供達はその動きを何度でもやりたがってくれちゃうわけ。
ダンスやスポーツ、その他何かを目指して真剣にトレーニングに向き合う子が相手だったら、まず始めに「どんなところが好きなの?」とか「どうやったら無理なくできるかしら?」と問いかけてみるわ。大人に対しても同じよね。そんな会話をヒントに必要なポイントにフォーカスしたセッションをするようにしているの。楽にできることから探すの。頑張せちゃダメ。好きに羽ばたかせてあげましょうよ。
マシンについていえば、作り自体は成人の身長向けにできているから、背の低い子供にアーチ&カールのエクササイズをさせる時はベンチの上で正座してもらうの。私自身がエクササイズする時もこのポジションが気に入っているわ。昔のマシンはハンドルがついたボードが床の上に置かれただけのようなものだったから、私達みんな正座してエクササイズしてたものよ。しかもこの方がより背骨を隅々まで使うことになるし、動きの中で骨盤を浮かせたり降ろしたりすることになるから腹筋群や脚との繋がりもより深く使うことができるのよね。ベンチに腰掛けるタイプの今のスタイルは、膝を深く曲げたり床で膝立の姿勢で動くことが難しい人を考慮して編み出されているのよ。
エクササイズをする上で秘訣があるとしたら、子供らしさってものが自分の中にもまだあるんだってことを覚えておくことかしら。たとえあなた自身がそれを忘れちゃってるとしてもね(笑)。
じゃんじゃん遊んじゃうのよ。
新しいアイデアが閃いたら、同じことに飽きちゃったら、
いつだって遊びだと思ってエクササイズをかえちゃえばいいじゃない?
「何ができるかな?ごっこ」にしちゃってもいいし。
回数にこだわるんだったら「超楽しくできたのは何回?」だけ数えるなんてどう?
「何回繰り返すべきか」なんてどうでもいいことよね。
子供は飽きっぽいものなのよ。セッションに集中させようなんて無理無理(笑)。「背中を反って丸めまてみましょ」を4回続けて出来たら上等よ。それで「よし!」として、次には他の違うエクササイズに取り組めばいいの。
大人だって集中できない時はできないんだし、そんな時はどんどん動きを変えちゃうといいのよ。「理解してもらわなくちゃ」とか「達成してもらいたい」なんてことは忘れて、とにかく気分良く楽しめるようにしちゃいましょう。
動いてて楽しく感じられないなんて、そんな動き意味ないじゃない。健康のために運動することがどんなに必要だったとしても、その動きそのものにストレスや退屈さを感じちゃうとしたら、それって本当の意味で“健やか”を目指しているって言えるのかしら?
「楽しい!」って感じられる時こそ身体はいい感じで反応してくれるし、より健やかになれるものでしょ?
ここがポイントなの。誰にとってもね。背が低かろうが高かろうが、子供も大人も一緒よ。
ジャイロトニック・エクスパンションシステムは、探検ゲームみたいなものかしら(笑)
夢中になって楽しく遊んでるうちに、気づいたら「こんなに身体って変るもの?」なんて、嬉しいサプライズでしょ?
“どうなりたい”なんていう結果は、追い求めなくったっていいじゃない?(笑)
最後に。。。
この記事は、元々はジャイロトニック本部のオフィシャルサイトのBlogで【ジャイロトニック・エクスパンションシステムにおける子供達とのワーク(アウト)について】というタイトルで紹介されており、3名のインターナショナルトレーナーによるものです。そのうちの一人Leda Franklin(ジャイロトニック/ジャイロキネシスマスタートレーナー)による記事を抜粋紹介させていただきました。彼女の記事の中での言葉を尊重したく、当Blogで起用するタイトルは敢えてジャイロトニック本部のBlogオリジナルのタイトルを変更しております。また、彼女の人柄を知る由縁から、これも敢えて口語体を使用し、多少のレイアウトも変更し、直訳ではなく意訳とさせていただいてます。写真は彼女のFacebookページから引用させていただきました。
オリジナルとなるジャイロトニック本部のBlog記事はこちらです。
https://www.gyrotonic.com/wavelength_blog.aspx
RIP
you are always in my heart as a dear big sister, Leda.
much love,
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